3月15日は孫の卒園式でした。
三年間通った幼稚園の最後の日です。
入園式の日は最悪でした。
来賓も居並ぶ前で同じ入園する男の子とふざけていた孫がいきなりその子を柔道のように投げたのです。
娘が慌てて孫のところに行って叱ったようですが、それが気に入らなかったのか廊下に出たまま結局一度も会場に入らず私と終わるまで廊下にいました。
今では幼稚園が大好きで友達と仲良く三年間を過ごしたようで、卒園式でも元気に大きな声で発表していました。
一時間のセレモニーの中で、ふと右端の父母の列の最後部に手話の女性がいるのに気づきました。
対角線に眼をやると一人のお母さんが時折ハンカチで眼を拭きながら小さくうなずいているのが見えます。
この女性が娘たちが彼女に手話を習いながら会話をしているという女性なのだなとわかりました。
小柄でとてもチャーミングな女性ですが、介護の資格を取る為勉強をしているという頑張り屋さんでもあるそうで、顔立ちにも芯のしっかりしたところが伺えます。
1クラス三十人に満たない小さな私立の幼稚園ですが、父母子供三者が皆親しく助け合い励まし合いながら過ごしてきたのが見ていてよくわかります。
四月からは新一年生、今度は大勢の中で揉まれることになりそうですが楽しい小学校生活を送ってほしいものです。