「くとうてん」に注文していた『ほんまに vol.15』が昨日届いた。
特集「街の本屋」海文堂閉店に思うと題して何人かの人が書いている。
まず
『「わかりやすい原因」は、ない。 石井伸介』より
<ものごとが、「たったひとつの、わかりやすい原因」で決まることは、たぶん、ない。
大中小のできごとが重なるところで、ものごとは起きる。
「大」は日本中で起きている。団塊の世代は退職すると本を読むのかと思っていたが、どうやら違った。子どもの数が減るよりも先に、大の大人(つまり本を読む人)の数が減った。>
団塊の世代の一人である私もそれは実感しているが、それは私の身の回りの一部の人達かと思っていたが、そうではなかったようだ。
夏葉社の島田さんは『本屋さんとぼく』の最後に
<海文堂書店は、ぼくにとって、ときに日本一にも見える素晴らしい書店だった。
その大切な書店がなくなってしまったのである。
本当に、なくなってしまったのである。
「町にまだ残ってがんばっている書店をつかってあげてください。でないと、この国から本屋というものがなくなってしまうかもわかりません」
福岡店長は最後にそう挨拶をした。>
夏葉社の島田さんとは海文堂書店で『女子の古本市』をしたその打ち上げの時初めてお会いした。
若くして一人で出版社を立ち上げたばかりの初々しいお顔を思い出す。
福岡店長の言葉を読みながら涙が出てきた。