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昨日9日は京都の徳正寺に『保坂和志トークライブ』未明の闘争ライブ篇を聞きにでかけた。
保坂和志は5,6年前だったか、朝日新聞にコラム様なものを何回か連続して書いていたのを読んで興味を持ち、たまたま街の草さんに行った時そこにあった『猫に時間の流れる』中公文庫を見つけて読み、朝日新聞に書かれていたちょっときつめの文章とは全く違った、ほとんど何も起こらない日常をあくまでも淡々と描き続けるといった、講演中に保坂さんも言っていたが内田百閒の『阿房列車』にもちょっと似た、吉田健一にも影響を受けたとか、でもそれでいて何故だか読んでいてつまらなくないのである。 へんな小説だなと言うのが最初の感想だったが、芥川賞もとっているのを知り次に受賞作である『この人の閾』新潮文庫を読んだ。 そしてだんだんはまって行ったのであるが。 京都の河原町にある徳正寺。 またここには度々来ることになりそうな予感。 お寺の中に入ると左側に保坂の新刊その他が並んでいる。 ここで『未明の闘争』講談社を購入。 500ページを越す長編である。 講演前にサインをして頂く。 可愛い猫のイラスト入り。 猫好きはわたしと一緒。 講演中の保坂さん。 写真がぶれていてごめんなさい。 保坂さんの話は、取りとめも無くあっちに行ったりこっちに来たり、彼の本のような取りとめの無いような話し方なのだが、彼によると最後はそれらは一点に終着するのだそうである。 その中でちょっと心に残った事を書いてみると、大学卒業後、西武百貨店に勤務するが最初から作家を目指していたので、まだ作家で食べて行けるかどうかわからない不安な状態ではあったが西武百貨店を辞める。 退職後『草の上の朝食』で野間文芸新人賞を受賞。 この新人賞受賞は本当にうれしかったという。 そのあとの賞はこれに比べると感激はそれほどでもないような話し方だった。 芥川賞も谷崎潤一郎賞もその後受賞しているのだが。 新人賞と言うものはそれほどインパクトの強いものなのか。 コピーした資料を2枚配られ、それと今回の『未明の闘争』との関係をいろいろ話されたが、私には資料に書かれた文章(ある本のコピー)をよく理解できなかった。 もう絶版の本らしいのでその本を読むことはできないが、コピーをもう少しじっくり読んでみよう。 メモ帳に話の断片が書きとめてあるが、それを見てもなかなか簡単にはまとめられない。 我々は山を見て感動するが、山自体に感動するのではなく、山を見る事による感じるものに感動するのである。つまり山に山以上のものを感じるのであるが、それこそが山なのである。 それは小説の事を言っているのだろうが、まだまとめきれない。 講演の終了後に何人か質問する人がいた。 若い男性だったが、熱心な読者がいる事にも感動した。 11月11日。 今日11日にネットを見ていたらツイッターの「保坂和志bot」というのがあって、その中に 《 馬鹿気た夢のような話と言われるだろうが、いま私たちに必要なことは、理解する能力でなく理解しない力なのではないか。理詰めの思考が人を抑圧する。「論理的でない」という批判を恐れてはいけない。論理自体にすでに罠が仕掛けられている(「罠」には「民」という字が入っている!)。》 という言葉が書かれていた。 講演会では子供時代の話として、先生の話を理解する子と全く理解できない子(理系の、人間と言えない様な子)がいたが、成人すると理解していたと思われていた人は会社で人を切り捨てたりを平気でし、人間と思われていなかった人は他人の為に走り回る人になっていた。と言う話もされていたのを思い出した。
by k-turezure
| 2013-11-10 10:44
| 本
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