『エル・グレコ展』の招待券の期限が18日までなので、今日急いで「国立国際美術館」にでかけた。
最近本の読み過ぎと不眠が重なって、睡眠時間がうまく取れていない。
不眠は以前からなので仕方が無いが、もう少し身体を動かしたら何とかなるかと先週から体操教室に通いだしたのだが、私には動きが過激すぎて帰るとぐったり疲れてしまう。
昨日はその過激な体操教室の日だったのだが、やっぱり途中で疲れてしまって一人休憩させてもらって、帰りに「ひなたぼこ」に寄ってから帰った。
「ひなたぼこ」では、みんなでもうすぐ私が休憩に来る時間だとうわさをしていたらしい。
明日はどうしても美術館に行こうと思っていたので、午後の10時には本を読むのも止めて寝床に入って眼を閉じたら、何時頃に寝つけたのかわからないが眼が覚めたら7時40分だった。
急いでゴミ出しをして、食事をして、防寒の準備もきちんとして「国立国際美術館」へ急いだ。
阪神福島駅で時間を見たら9時55分だったので一番乗りかなと思ったが、美術館にはそこそこの人がすでにいた。
美術館内はエル・グレコの独特の色彩で溢れていた。
ネットで調べてみると、先日神戸で観たフェルメールより1世紀前の16世紀後半に活躍するが、その前がラファエロやレオナルド・ダ・ヴィンチ等のルネッサンス時代だから、その二つの時代を比べてみても間に挟まれたエル・グレコの画風は随分変わっている。
宗教画に使われている衣装のちょっとどぎついまでの赤、青、黄、緑の色と、それをまとうその独特の姿に変形された人物像は迫力があって面白いのだが、この手法を宗教画以外で観たいと思う。のは無理ではあるが。
その点でいえば、一番気にいったのは『燃え木で蝋燭を灯す少年』である。
大胆な光の構成が幻想的である。
館内は次第に混んできだした。
帰りに出口まで上がって行くと、入口には行列ができていた。
平日の11時、エル・グルコもフェルメールに負けない人気のようである。
でも今回も図録は買わなかった。
帰りの電車の中でこのまま三宮まで行こうか随分迷ったが、結局帰ってしまった。
やはりまだ身体が本調子では無いのだろう。