今日は久しぶりの雨の中、岡崎の京都市立美術館に「ボストン美術館展」を観に出かけた。
祇園祭の余韻の残る京都は、猛暑の続いた後の久しぶりのまとまった雨の中で、街ゆく人も草木もほっと一息ついているよう。
結構な雨にもかかわらず、美術館はおおぜいの観客で賑わっていた。
入ってすぐにエル・グレコの「祈る聖ドミニクス」。黒い画面に上からの光が当りすぎて見にくい。
美術館で作品を鑑賞する時、照明が気になる場合が多い気がする。
むずかしいことなんだろうか。
印象に残ったのはマネの「ヴィクトリーヌ・ムーラン」、セザンヌの「池」、モネの「積みわら(日没)」。
全体的にちょっと物足りなさが残った。
せっかくの涼しい京都に来たのだからと、近くの南禅寺まで足をのばす。
そして入ってすぐの「天寿庵」の庭を拝観する。
本堂前庭(東庭)。
枯山水。
ぶれてしまったが、書院南庭。
1つの池には大きな鯉が泳ぎ、もう1つの池には睡蓮が植えられており、たくさんの蕾がついている。
モネの睡蓮の絵を思わせる。
前の日の水曜には、「藍・絞り染展」に出品している友人の作品を観に、豊中市民ギャラリーまででかけた。
絞りにはいろんな技法があることを知った。
その細かい根気のいる、まさに職人技ともいうべき技能を身につける気の遠くなる道筋と、完成した作品の素晴らしさにため息をつく。
講師の作品は、手蜘蛛絞りと蜘蛛入り柳絞りの技法で染められたすばらしい作品だったが、残念ながら撮影が許されなかった。