今朝の甲子園は晴れたり曇ったりです。
今日もみどり文庫は1時から5時まで営業します。
皆様のお越しをお待ちしています。
店で引き続きVIKINGの400号から上の号で、山田稔さんの書いている号を読んでいると413号に「大槻鉄男『樹木幻想』」とあり、大槻鉄男が1979年に急死し、その遺文集として『樹木幻想』を出した経緯が書かれている。
家で読んでいる山田さんの『残光のなかで』の「岬の輝き」に出てくる友人Tは大槻のことなんだと納得。
VIKING413号で山田さんが<大槻の詩のなかでとくにすぐれたもの>と書いている「ある河には」は、詩のよくわからない私でもいいなと思う。
「ある河には」
ある河にはある河のわけがあって
朱色に染まって流れてゆく
私には私のわけがあって
橋のうえにたたずみ
昔のひとのように
朱色の流れをみつめている
この詩はVIKINGの211号に発表されたそうだが残念ながら持っていない。
『樹木幻想』も読んでみたいが古書価もいい値段がついている。
また、山田さんを中心に行われた「日本小説を読む会」の会報に戯文のページ「のんしゃらん」欄があると書かれているが、真治彩さんが出しておられる『ぽかん』にも「のんしゃらん通信」があったなと思い出している。