12日(土曜)は従妹二人と西宮にある「立峰」にお昼御飯を食べにでかけた。
ここは何度も出かけた事のある、私の好きな店である。
味付けがとてもソフトで美味しい。
まず、梅酒と先付け。
牛蒡をつくしに見立てて、百合根を桜の花びらに、イカナゴなど..。
メイン。
デザート。
この後コーヒーが出る。
結構ボリュウムがあってお腹がいっぱいになる。
昼食後、二人と別れてモトコーにある「岡書店」に行く。
まずは、元町で降りて「1003」に向かう。
久しぶりに会う店主といろいろお話をする。
ここでは「BOOK5」の19号が売り切れの為18号を購入。
「1003」を出てJRめざして歩き、JRの高架下のモトコーの3番から6番まで延々と歩いて「岡書店」に行く。
ここは西元町からの方が近いのは解っていたが、こんなに歩くとは思っていなかった。
高架下の建物は西から順次取り壊しになるそうで「岡書店」は3月末までに退去される。
本はすでに市で処分されていて店にはたくさんの棚が裸のまま残されていた。
この棚を見せてもらうのが今回の目的だったのだが、しっかりと壁に据え付けられていて持ち帰るのはとても難しそう。
りっぱな棚なのだが頂くのは断念して奥さんといろいろとお話して別れる。
また元町まで戻り、久しぶりのトンカさんに行く。
いつもながらお客さんが入れかわり立ちかわり入って来て賑わっている。
トンカさんを出て疲れた足を引きずり元町駅へと向いながら「レオ・レオニー」の絵本を買い忘れたのを思い出すが、引き返す元気が無かった。
引き続き、出久根達郎を読んでいる。
今回は『いつのまにやら本の虫』講談社文庫。
「話の場」から。
古本屋を始めたKさんに古本屋学を手ほどきしてくれた老古書店主の話。
<客と積極的に対話せよ。 ー略ー 店主の言う。書物の世界は広く深い。自分一人の力で見る範囲は限られる。客と話をすることで客の知識を盗む。十人の客と語れば、十冊、いやそれ以上の本を読んだのと同じである。しかし盗むだけでは客はいやがる。店主も勉強し、客に与えなければならない。
本の好きな客は、本の話をすることもまた好きなのだ、-略ー 本屋は本を売るだけでなく、本の話を交わす場でもある。>
なるほどそうなんだ。