今日は神戸の
シネ・リーブル神戸まで『かぞくのくに』を観に出かけた。
ヤン・ヨンヒ監督の映画を観るのは『ディア・ピョンヤン』、『愛しきソナ』に続き3回目である。
前の2作はドキュメンタリーだったが、今回は初のフィクション作品でもあり楽しみにしていた。
ヒロインのリエには安藤サクラ、リエの兄には井浦新。
パンフレットの中の「ヤン・ヨンヒ監督への16の質問」でキャスティングの理由を聞かれて、
「安藤サクラさん:以前から凄い女優が現れたなと注目していました。安藤さんのシラケきったような時のクールな表情と笑った時の子供っぽい表情の落差がリエのイメージにピッタリだと。」
確かに個性的な顔立ちの彼女は、美少女コンテストから出てきた女優とは一味もふた味も違い、他のベテラン俳優の支えも全く必要としない存在感で観客の心をしっかりつかんでいた。
前の2作ではドキュメンタリーゆえに充分に出しえなかった監督の想いが、言葉の少ない映画の中で言葉が吐かれる時はたまりにたまった叫びとなってほとばしり出て、観る者の心にせまってくる。
次回作が待たれる映画だった。
18日からは大阪十三の第七藝術劇場で『隣(とな)る人』を観に行く。
帰りにそばの「家族亭」でF嬢と昼食をしてトンカさんに行く。
トンカさんで絵本と雑誌を買って暑い中を帰る。